米の日

 いいお天気の京都東山です。伝教大師さまのお誕生日でしたが、境内の童形像前では天台宗京都教区布教師会のみなさんが集まられお勤めをされました。

 ところで、昨日、8月18日は「米の日」だったそうです。米という漢字を分解すると八十八になることや、お米が出来るまでには88の作業があると言われていることから、定められたということです。

 お盆の行事で「施餓鬼会(せがきえ)」が行われますが、施餓鬼会のお供物として重要なのが「米」と「水」です。ご存知のとおり、施餓鬼会では、お皿にお米や水、細かく刻んだ野菜などが供えられます。

  むかしむかし、お釈迦様の弟子である阿難(あなん)の前に、口から火を吐く飢えた怪物「餓鬼(がき)」が現れました。餓鬼は「お前はあと3日で死に、地獄に落ちる。救われたければ、明日常に飢えている無数の餓鬼たちに山ほどのごちそうを施せ」と告げます。困り果てた阿難がお釈迦さまに相談すると、お釈迦さまは「一器のお米と、一杯の水」、そして食べ物を無限に増やす特別な陀羅尼(呪文)を阿難に授けました。

 次の朝、阿難さまがお米と水に呪文を唱えて外へ蒔くと、たった数粒のお米が空中できらきらと輝き、何億粒もの黄金のごちそうに変身したのです。飢えていた餓鬼たちはお腹いっぱい食べることができました。阿難も寿命が延び、地獄行きを免れた。というお話がもとになっています。

 また、このお話は「自分一人だけで抱え込まず、目に見えない世界や、困っている周りの人々と分け合う心が、巡り巡って自分自身を救う」という「回向(えこう=功徳を他に回すこと)」の大切さも教えてくれています。今日も楽しい一日を。