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| しょうぐうさん |
さて、六波羅蜜の2番目は 「持戒(じかい)」です。持戒とは、何々してはいけないというルールです。戒を持(たも)つ、とか、戒律を保つなどといいます。そしてそれは、罰せられるから守るのではなく、自分から自発的に守っていくというきまりごとです。
例えば、他人ものを盗まないことを持戒するのであれば、まずは盗もうという気持ちになったときに、その気持ちを抑えて盗まないようにすることです。しかし、どんな状況であっても、そもそも、盗もうという気持ちを起こらせないような平常心でありたいものです。
僧侶になる出家得度の儀式で、「殺すなかれ、よく持(たも)つや否やー」と問われます。それに対して出家者は「よく持つー」と答えます。戒律を守っていけるのかどうか確かめられるのです。いろいろと守るべきことはありますが、五戒などは有名です。
仏教の最も大事なところは、七仏通戒偈に説かれている「諸悪莫作、衆善奉行」です。 悪いことをしない、よいことをするという意味ですが、これが持戒の基本です。簡単な言葉ですけれども、なかなか奥が深く、悪いこととはどんなことなのか、とか、なぜ悪いことをしてしまうのか、とか、よいこととはどんなことなのか、とか、なぜよいことをしないのか、などといろいろ考えだすと止まらなくなります。
私たちは警察に捕まらないけれど、わかってはいるものの、ちょっとした悪いことはいろいろとやってしまっているのではないでしょうか。何かしら仕出かしてしまったら、そんなときは懺悔です。仏教では「さんげ」と発音します。懺悔文をお唱えして、仏さまに対してこんなことを仕出かしてしまいました、ごめんなさい、反省しましたから許してくださいと祈ります。仏さまはきっと許してくださるのでしょうけれども、私たちはまた繰り返しやってしまいます。そうするとまた懺悔です。私たちはおバカちゃんなので、きっと、この繰り返しなのかもしれませんが、持戒を持つことで、いつか悪いことをやめられるはずだと思います。今日も楽しい一日を。

