土用の丑の日

 快晴の京都東山です。今日も朝から気温が上昇して、最高気温は33℃の予想です。暑い熱い夏真っ盛りです!何としても夏バテせずに、明るく楽しく元気に過ごしたいものです。

 さて、夏の土用入りとなりました。きょうは丑の日ですから、そうです、「土用の丑の日」なのです。朝からワイドショーでは、うなぎのかば焼きのニュースが取り上げられていました。

 ご存知の通り、「土用」とは、立春、立夏、立秋、立冬の前の18~19日間のことです。「丑」とは、十二支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の丑のことです。「今年は巳年」と言うように、今でも、年の十二支は使われていますが、もともと十二支は、日付や時刻、方角などにも使用されていましたから、12日に1度は「丑の日」がやってくるのです。ですから、今月は31日も丑の日になるんですね。

 実はどの季節にも土用があるのですが、夏の土用が特に有名なのは、マスコミで報道されるからか、うなぎ商戦なのかわかりませんけれども、美味しいものを食べて夏を乗り越えようという普段にない意気込みがあるのかもしれません。

 ということで、土用の丑の日といえば、うなぎ!ですよね。万葉集には、大伴家持が「石麻呂に われ物申す 夏痩に良しといふ物そ 鰻取り食せ」と詠んでいて、奈良時代からうなぎには疲労回復や食欲増進の効果があることがわかっていたようです。江戸時代には、平賀源内が夏に売れないうなぎを何とか売ろうと、「本日丑の日」と書いて魚屋の店先に貼ったところ大繁盛して、それから鰻を食べる習慣が広まったといわれているようです。

 うなぎの他にも、いろいろ食べるとよいものが見つかりました。「土用しじみ」「土用たまご」「土用餅」。さらに、「う」がつくもの。たとえば、「うどん」「梅干し」「瓜」などなど。「夏を元気に乗り切れますように」この気持ちを込めて食べるのが何より大事ですよね。

 さぁて、みなさんは何を召し上がりますか?わたしは、丑だけにうしを食べようかな。「う」がつきますしね。今日も楽しい一日を。