しょうぐうさん |
さて、お釈迦さまが悟られた日にちなんで、その内容をご紹介していますが、今回は「四諦(したい)」「八正道(はっしょうどう)」です。「諦」という漢字は、あきらめるのではなくて「シャタイヤ」という言葉の訳語で、真理を明らかにするという意味です。
- 苦諦(くたい)…人生の真相は苦であるという真実
- 集諦(じったい)…苦の原因は自己の欲望煩悩であるという真実
- 滅諦(めったい)…一切の欲望・煩悩を断じ滅して、それから解放されれば、悟りの境地に達することができるという真実
- 道諦(どうたい)…悟りの境地に達する実践法が八正道であるという真実
悩み事や苦しいことは毎日ありますけれど、「私の運命だからしょうがない」とかいう前に、まずは原因を突き止める必要があるといわれたのです。それは、私たちのこだわり、思い込み、決めつけなどがその原因にあるんだということですね。
そして、八正道(教えの実践)とは、
- 正見(しょうけん)…正しい物の見方をしましょう
- 正思惟(しょうしゆい)…正しく考えましょう
- 正語(しょうご)…正しい言葉遣いをしましょう
- 正業(しょうごう)…正しい行いをしましょう
- 正命(しょうみょう)…正しく健全な生活を送りましょう
- 正精進(しょうしょうじん)…正しい努力をしましょう
- 正念(しょうねん)…真理を求める心を忘れないようにしましょう
- 正定(しょうじょう)…安定した迷いのない境地に入れるよう心がけましょう
です。
「お釈迦さまの教え」などといいますと、難しい思われたかもしれませんが、実は、常識過ぎて拍子抜けされたでしょうか。しかし、実行するのはそうそう簡単ではないように思えます。その前に八正道の項目を記憶するのも大変ですし。今日も楽しい一日を。