世界禁煙デー


 どんよりとした曇り空の京都東山です。天台宗京都教区布教師会発行の法話集「法味」に載せる原稿がうまく書けずに憂鬱な朝です。

 さて、今日の暦には「世界禁煙デー」とあります。たばこを吸う人にとっては、ちょっと気になる日かもしれませんね。

 世界保健機関(WHO)によって定められ、厚生労働省も5月31日から6月6日までを「禁煙週間」としています。今年のテーマは「たばこの健康影響を知ろう!~たばことCOPDの関係性~」で、全国的に、たばこと健康に関する正しい知識の普及活動が執り行われるようです。COPDとは、たばこの煙などの有害物質が原因で肺が炎症を起こし、呼吸がしにくくなる病気のことだそうです。

 最近では、たばこを吸わないことが一般的な社会習慣になってきました。一昔前のテレビドラマや映画ではたばこを吸うシーンは普通にありましたが、このごろはそういうシーンは見られなくなってきました。また、クルマの灰皿もシガライターも標準装備ではなくなりました。そういえば、私が会社で働いていたときの上司はヘビースモーカーで、タバコを吸いながら仕事をしていたため、吸い殻がてんこ盛りの灰皿が机の上に置いてありましたよ。

 ところで、イギリスでは、50年間の追跡調査をした結果、喫煙者は非喫煙者に比べ、寿命が10年縮まるという事が判明したそうです。また、日本の最近の研究でも喫煙者の平均寿命が男性で8年、女性で10年短縮することが報告されています。タバコにはニコチンやタールをが含まれていて、習慣になるとやはり体にとってよくないようです。また、タバコの煙は周りの人達の健康も害しますから、タバコを吸うときは気をつけたいですね。ちなみに、私は生まれてこのかたタバコを吸ったことはないんですよ。今日も楽しい一日を。