金毘羅さま

 朝から雪ではなく、雨降りの京都東山です。今日の暦には「海の安全祈念日」と記されています。日本時間の2001(平成15)年のこの日に、愛媛県宇和島水産高等学校の実習船「えひめ丸」が、ハワイ・オアフ島沖で緊急浮上した米国海軍原子力潜水艦グリーンビルに衝突されて沈没する事故が発生し、乗船していた教官、生徒、船員合わせて9名が亡くなった。この悲劇を教訓として、船舶の安全を祈願することを目的に、全国水産高等学校長協会がによって2003年に制定された。とのことです。

 あわせて、毎月10日は金毘羅さまのご縁日となります。金比羅、金刀比羅、琴平とも書かれます。特に、香川県琴平町の金刀比羅宮は、有名で金毘羅大権現や金比羅さん、「さぬきのこんぴらさん」と呼ばれていて、多くの人々から親しまれ信仰を集めています。

 金毘羅さまは、梵語でクンビーラといいまして、もともと、インドでは、ガンジス川の鰐を神格化したものといわれています。大般若経を守護する十六善神のおひとりで、薬師如来さまの眷属である十二神将の筆頭である宮比羅大将(くびらたいしょう)とされています。身によろいをまとい、武人のようなお姿をされています。また、お釈迦さまがお修行されていたというヒフラ山の守護神でもあったともいわれています。

 功徳としては、航海の安全など、海の守護神とされていますので、このような事故が発生しないように、お祈りするところです。今日も楽しい一日を。