無縁墓

 快晴の京都東山です。雙林寺にもわずかながら墓があります。「双林寺墳墓録」なる史料があることを教えていただきました。これは、京都府立総合資料館貴重書調査参与でいらした小笹喜三氏によって調査されたもので、おそらく昭和初め頃の雙林寺墓地について書かれてあります。現在では、無くなっている墓石も多数ありますが、国阿上人、祇園梅本坊、東梅坊、西梅坊の墓所であったことが記されています。その他、有名な文化人の方の墓としては、

  • 清亮…江戸後期の画僧。月峰の子。
  • 河村公成…江戸後期の俳人。
  • 義亮…江戸後期の画僧。月峰の子。
  • 荘門霞亭…幕末期の儒者。
  • 月峰…江戸中期の画僧。南宗画池大雅派。雙林寺住職。
  • 渡辺南岳…江戸後期の画僧。円山応挙の門弟。
  • 亀田窮楽…江戸中期の書家。

が、あります。

 ところで、無縁さまを供養すると、次の五つの善い果報があるとされています。

  1. 子供が丈夫に育つ
  2. 不治の難病からまぬがれる
  3. 精神的な病気にかからない
  4. 衣食に困らない
  5. 疫病がよりつかない

 無縁さまがおられるところでは、「三界万霊、無縁精霊位に供養いたします。心安らかに浄土に往生ください」と、 まごころこめてお祈りしましょう。今日も楽しい一日を。