天台の教えと年中行事について

しょうぐうさん
 今朝は雨模様の京都東山です。さて、天台の教えと年中行事について、天台宗『お盆のしおり』リーフレットより転載します。

 天台宗の教えは『法華経」に基づいています。『法華経」には、全ての生きとし生けるものが仏になれると説かれています。ただし、それを実現することはなかなか困難です。そのために天台大師は『摩訶止観」という書物のなかで「心を運ぶ」ことの大切さを述べられました。これは何も厳しい修行のことを言っているのではなく、日常生活において、その一事が全力で出来るよう自分の心を調え、万事に心をこめて行いなさいということです。これこそが天台の教えの根幹と言えましょう。

 日々慌ただしく、また漫然と過ごしがちな私たちですが、昔から先人達が守ってきた様々な年中行事に心を運び、その一分の功徳に預かるよう生活し、それを次世代にも伝えていきたいものです。

では、棚経へ行ってまいります。今日も楽しい一日を。