享保14年(1729)年4月28日、交趾国(現在のベトナム)からの献上品として清の商人により、初めて日本に渡来した象が、中御門天皇の御前で披露され、その後江戸に運ばれ、5月27日に将軍徳川吉宗の御覧に供されたそうです。
仏教と象とのかかわりは深く、そもそもお釈迦さまのお母上であるマーヤーは、白い象がお腹に入る夢を見て、お釈迦さまを授かったことを知りました。このことから、タイでは、白い象はお釈迦さまの化身だとされているようです。さらに白い象を得た国王は、高い人徳を持ち人々から敬われると信じられていて、白い象は王の象徴にもなっているそうです。1916年まで採用されていたタイの国旗は、赤い地に白い象が描かれたものでしたし、何と、白い象を発見したらすべて王に献上しなければならないという法律まであるらしいです。(JTBより)仏さまの世界では、「普賢菩薩」や「帝釈天」が象に乗られていますね。雙林寺には、頭が象で体が人間の仏さま「歓喜天(聖天)さま」をお祀りしています。願えば叶うありがたい仏さまとして、商売繁盛、立身出世、夫婦和合、縁結び等々に毎日お参りに来られます。また、花瓶の持ち手も象さんです。余談ですが、大人の象1頭1日にかかる食料は150キロ、水は100リットル必要だそうです。私は、「象る」が読めませんでした。今日も楽しい一日を。