曇り空の京都東山です。今日も暑くなりそうで、最高気温は39℃の予報となっています。もういい加減、この暑さは嫌になりますね。
さて、お盆にはお墓参りをされると思いますが、「お墓参りのお作法はありますか」と尋ねられたことがあります。お墓参りに特別なお作法はないように思いますけれども、大切なことは、ご先祖さまへの報恩感謝の気持ちを込めてお参りをするということでしょうか。加えて屋外の墓地の場合、この暑さですから、万一の場合に備え、2人以上で行かれることをおすすめします。
最近では、お墓参りの代行もあるようですが、一度依頼するとその楽さに自分では行かなくなってしまうように思われます。特別な事情がない限り、直接お墓へ赴き、お参りするようにしましょう。より身近に亡くなった方のことが偲ばれます。このように、お墓参りとは故人と私たちの結びつきを再確認する大切な行いですから、すすんでお参りをしましょう。
まず本堂のご本尊さまにお参りします。ご住職にご挨拶をして、ご本尊さまへのお供え物も、墓地管理料などをお渡しします。ご本尊さまはご先祖さまをお導き下さると共に、私たちをもお守り下さいますおおいなる存在です。
つぎに、実際のお墓参りの一例を挙げますと、
- お参りの必需品→あれば輪袈裟・数珠・経本・線香・ろうそく・マッチ・お花
- 掃除道具→たわし・歯ブラシ・ほうき・ぞうきん・バケツ・ゴミ袋など。(墓地で貸してもらえるものもありますね)
- お供え物→菓子・果物・飲み物・故人の好物、それらを置く半紙など。
以上のものを用意して、お墓の周りの雑草を抜き、墓石の水垢を磨き、全体を掃除した後、線香・ろうそく・お花・供物をお供えして、できればお経をお唱えしてお参りします。お参りが終われば、お供え物は持ち帰って、お下がりとしてみんなで分けて食べます。借りた用具は定位置に戻して、職員さんなどにひとこと御礼の心配りをしましょう。
お墓参りはなるべく、ご家族揃って行かれることをおすすめします。子供のときのお墓まいりは成人してからの宗教心の種まきにもなります。ちょっとしたイベントにして楽しくお墓参りするのがいいように思います。今日も楽しい一日を。