さて、今日の暦を見ますと、大安と一粒万倍日が重なる開運日となっています。大安は、吉日にて万事進んでよし、一粒万倍日は、少しの投資が多くの利益をもたらすことから、この日に種まき、仕事始め、開店、貸付、投資などをするのは吉とされていて、一般的に何か新しいことを始めるのに良い日と言われています。ただし、万倍になるため、物を借りたり、借金をするのには凶の日となるとも。
しかし、暦をよく見ますと【陰徳を積み慈悲を施し善事を行なうを主旨とする日であって、善積まずして只一粒万倍になると此日を開業売買契約等に吉日なりとするは誤れり。積善の家に余慶ありとの言を深く思うべきである。】とありました。他にも何かいわれがないのか調べてみましたら、【一粒万倍の出典は「報恩経」の「世間求利、莫先耕田者、種一万倍（世間利を求むるは、田を耕す者より先なりはなし、一を種えて万倍す）」からで、元々は、一つの善行が多くのよい結果をもたらすたとえとして用いられた仏教の言葉である。】という記事がありました。いやー、仏教と関係があるとは知らなかったですよ。
つまりは、種を育てるように、何事も丁寧に時間をかけて取り組むと大きな成果につながる、といったところでしょうか。「一隅を照らす」今日も楽しい一日を。
